昨日の日経新聞にも今後の年金改正に関する記事がありました。
その中で、在職老齢年金制度は見直しが必要との意見が述べられていました。
具体的には次の二つが必要だとする意見です。
1.65歳までの在職老齢年金制度の基準額28万円を46万円に上げる
2.65歳からの在職老齢年金制度を廃止する
記事の中で現在のような65歳からの在職老齢年金制度は2000年改正以前には存在しなかった旨が記載されていました。
65歳以上70歳未満の人の在職老齢年金制度は2000年(平成12年)改正事項ですが、施行されたのは2002年(平成14年)4月1日からでした。
昭和61年4月の公的年金制度の大改正で、65歳以上の在職老齢年金制度が廃止されました。
大改正前の厚生年金では現在のような制度ではなかったものの、65歳以上の在職老齢年金制度自体は昭和40年から導入され、昭和61年3月末までありました。(同じく、現在のような制度ではありませんでしたが、60歳台前半の在職老齢年金制度は昭和44年に導入されました。)